陰陽戦記TAKERU 前編
その瞬間拓朗と目が合った。
拓朗の目から光が消えていた。
『武氏、逃げろ!』
と玄武が言う、すると美和さんを相手にしていた香穂ちゃんに握られた白虎も言う、
『香穂達は鬼に操られている、僕達の力でも止められないっ!』
この鬼もデパートの時と同じで人に鬼を寄生させて増やすタイプだ。
「だったら親を倒せば……」
ってそれは無理だった。
どう言う事か青龍の力が使えない……
「武様、一先ず外にっ!」
「そ、そうだな……」
仕方なく俺達は外に出ようとする、しかし鬼がそれを逃す訳は無かった。
『ギシャアアアッ!』
すると鬼が叫ぶと扉が閉まって逃げ道を塞がれてしまった。
「しまった!」
「美和さんこっちっ!」
俺は美和さんの手を引っ張って操られた人達を押しのけて2階の方に逃げて行った。
操られた人達はデパートの時同様ゾンビのように追いかけてくる。
作品名:陰陽戦記TAKERU 前編 作家名:kazuyuki