陰陽戦記TAKERU 前編
一方拓朗は山道を登っていった。
本当ならとっくに頂上に着いて鳩を助けていた頃だがダイナマイトの爆発で注意が反れ、ぬかるんでいた地面に足を取られて後ろに転げ落ち、樹木に体を打ち付けて気を失ってしまったのである。
「急がないと……」
そして拓朗は境内にたどり着くと縁の下からダンボールを取り出して鳩を救出成功する、
ホッと安心した時、突然背後から何かが倒れる音が聞えて振り向くと森の中から巨大な怪物が現れた。
「うわあっ?」
いきなりの事に驚き尻餅を付く、すると鬼は近づいてきて拓朗を襲おうと腕を振り上げるがその途端、その後ろの草むらから何かが飛び出して宙高く飛ぶと月明りを浴びた刀で鬼に切りかかった。
作品名:陰陽戦記TAKERU 前編 作家名:kazuyuki