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私のやんごとなき王子様 鬼頭編

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「はあ……荷物は見ててやるからさっさと行って来い。ーーーまったく、お前は俺がわざわざ改札口まで迎えに行ってやってもお礼の一つも言えないし、周りは見えていないし気は利かない。どれだけ手の掛かるガキなんだ」
「え?」

 今、改札口まで迎えに行ってやったって、言った……? よね?
 ぽかんと先生を見上げていると、それに気付いた鬼頭先生が一瞬目を見開いてすぐに怖い顔で私を追い払った。

「っ……ほら、さっさと行け!」
「はい!」