小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

私のやんごとなき王子様 三島編

INDEX|43ページ/46ページ|

次のページ前のページ
 

「小日向君、君に話があるんだ」
「話?」

 オウム返しにそう聞き返すと、三島君は小さく頷いた。

「ああ……その……」

 口ごもる三島君を私はじっと見つめた。
 その私の視線を受けて、三島君の顔が赤く染まった気がする――でもこれは夕陽のせい?
 三島君は「はーーっ」と一つ大きく息を吐くと、意を決したように私に向って姿勢を正した。

「小日向君、俺は君の事が好きだ。俺とその……交際してほしい!」

 そう言うと三島君はブンッと音がしそうな勢いで、私に向って頭を下げた。

 え?

 これって……。

「……駄目だろうか?」

 戸惑う私の耳に不安げな三島君の声が届いた。ううん、駄目じゃ無い! 駄目なはずがない!

「わ……私も! 私も三島君と交際したいです!」

 そう言って私も思いっきり頭を下げた。

 ガツン!

 鈍い音がした。
 次の瞬間、おでこに痛みが走った。
 何が起こったのか一瞬分からなかったけど、どうやら勢いよく頭を下げ過ぎて机にぶつかったらしい。