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私のやんごとなき王子様 三島編

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5日目


 理事長所有の島に到着した私達は、慌ただしい初日をなんとか終了した。



 そして翌日――――

 朝食を食べてから、すぐに担当毎の仕事が待ってる。
 私は今日の予定を確認しながら、三島君から初日に手渡された実行委員のスケジュール表を穴があきそうな程睨んでいた。

 まず午前中に各担当部署のリーダーと連絡を取り合い、不備等ないか確認。その後、何も無ければ午後から予定されているマスメディアの取材に応対する為、各関係機関とのやりとりが待っている。

「美羽、大変そうだね〜」

 同室のさなぎが朝から難しそうな顔をしている私を横目で眺めながら、感心そうに声を上げた。

「実行委員を選んだって聞いた時はビックリしたよー、一番大変じゃん? でもま、一番みんなの役には立てるけどさ」

 そう言うとさなぎは前髪をピンで留めおわり、鏡を机に置いた。

「よしっ! じゃあ食堂行こう! お腹空いた〜」

 ふふっ、朝から元気なさなぎを見ていると、こっちまで元気になれちゃうな。

「うん、行こっか」

 私とさなぎは部屋を出て、朝食をとりに食堂へと向かった。


 朝食をすませた後、早速実行委員の本部へ向かう。三島君から頼まれた仕事をこなしていると、あっという間に昼過ぎになっていた。

「そろそろ取材の方々がみえるから、応対の準備を」
「はいっ」

 三島君の声一つで、実行委員全員がテキパキと動き始める。人を纏めたり、促したりするのが本当に上手いな――なんて関心をしていると、入口の方がにわかに騒がしくなった。

「いらしたみたいです」

 下級生がそう言うと三島君は席を立ち、取材陣を室内へと招き入れた。

「ようこそお越しくださいました」
「どうもどうもー」

 キリっとした表情で一礼した三島君に対し、取材の人達はあくまでもフランクに接している。