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学校でやった怖い話

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五、 小人

 夜中に、思いがけず目が覚めて、真っ暗い中起き上がる。すぐに二度寝もできないでいると、だんだんに目が慣れてきて、うっすら部屋の中が見えるようになる。ふとドアの方を見ると、きちんと閉まってない。少しスキマが開いている。寝起きのボーっとした頭で、意味もなくそこを見つめていると、ひょっこり小人が出てきた。小人だよ、小人。ホント、シャーペンくらいの身長なんだぜ。どんな小人かって?ウォルト・ディズニーの白雪姫にでてくるようなメルヘンなのでもいいし、キモチ悪い笑顔のおじさんでもいいよ。どっちにしたって俺は怖い。ちょう怖い。ま、全部俺の妄想なんだけど。

「シャブか。」
「違うから。」



六、 終幕

「かなりの確立でネタが混ざるな。」
「このメンツだし仕方ないんじゃない?」
「ってかどれだけ続けんの?」
「百までとか、五人合わせてもレパートリーないよ、きっと。」
「うーん……。」

きらっ。正体不明の光。

「うぉっ、なんだ?」
「やば、たぶん警備員のおっさんだ。」

「誰かいますかー?」
こだまする警備員(はだいろ)の声。
「バレないうちに帰ろう。」
「そうだな……ところで、」
「ん?」
「これ、学園物企画でやることなかったんじゃないか?」
「それが今回、最も怖い話さ。」



おわりーっ✍✍✍


作品名:学校でやった怖い話 作家名:塩出 快