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私のやんごとなき王子様 土屋編

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 5mほど先から土屋君が振り向きながら声を張る。
 その土屋君の表情は少し……微笑んでいる……ような?

「わわっ。着いてかなくっちゃ」

 私は駆け足で土屋君の元へと向かう。
 追いついた私を見ると土屋君は嬉しそうな顔をしてこう言った。

「ああ、良かった。僕は重たいものを持つ事はごめんだからね。荷物持ち、しっかり頼んだよ」

 ……やっぱり‘あの’土屋君だわぁ〜〜〜。