少女機械人形コーパス 第一幕
<コーパス医務室>
12月19日
午後06時26分
コーパス医務室
医務室長
「具合はどうだね、七々原君」
<七原目に包帯>
七々原
「はい……体のほうは大分落ち着きました。」
医務室長
「それは良かった。検査の結果、ダメージの殆どをコアが吸収していた事から、君に後遺症が残る事はないと診断する。その眼帯も直に外れるよ、安心なさい」
七々原
「はい」
医務室長
「視力が戻るまでは、くれぐれも安静にしているように」
七々原
「はい」
医務室長
「それでは、何かあったらすぐに呼びたまえ」
七々原
「はい。有難うございます」
医務室長
「では失礼する」
<SE足音(室長消)>
七々原
「………」
七々原
「……真っ暗だ」
七々原
(あの時……あの一瞬……紗香ちゃんの声が聞こえた気がした……)
七々原
(二人とも何やってるかな……)
七々原
(でも俺がこんなケガしたなんて知ったら……二人は大騒ぎだよな……)
七々原
(治ったら……会いにいけるといいけどな……)
作品名:少女機械人形コーパス 第一幕 作家名:有馬音文