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饗庭
「ねぇ、私の為にデーケルターレを操って。世界の為でも人類の為でもなく……ただ、私の為だけに。
……ダメ？」
ジョエル
「ダメじゃ……ない……けど……でも……」
饗庭
「ダメじゃないのね！　くるみ嬉しい！」
ジョエル
「うわっ！　なっ！」

＜ＳＥガタガタ！という混乱音＞
ガタガタッ
＜スチル・くるみとジョエルキス。＞

饗庭
「………」
ジョエル
「………」

ジョエル
「ぷはっ！　え……な……あ……」
饗庭
「うふふ。大好きよ、ジョエルくん」
ジョエル
「あ……あの……」
饗庭
「こんな事する女の子はキライ？」
ジョエル
「え……あの……」
饗庭
「……キライ……なの……？」
ジョエル
「そっ、そんな……あのっ、ボク……」
饗庭
「じゃあ……好き？」
ジョエル
「えっ……と……その……」
饗庭
「好き？」
ジョエル
「………うん」
饗庭
「嬉しい！」
ジョエル
「わぁ！　そんなに抱きしめられると！　ボッ、ボク…ッ！」
饗庭
「うふふふ！」

＜ＳＥ・電話音＞
ピルルルルルル…ピルルルルルル…

ジョエル
「ごめんなさい！　電話……みたいだからっ！」
饗庭
「コーパス？」
ジョエル
「そう……みたい。ボク、今日はこれで！　招待してくれてありがとう！」
饗庭
「ううん、こっちこそ！　ねぇ！一週間後のライブも来てね！」
ジョエル
「うん！　本当にありがとう！じゃあ！」

ウィィィン
＜ＳＥ・扉開閉音・ジョエル立ち絵消＞

饗庭
「………」
饗庭
「……サイアク。」
饗庭
「野柳博士はなんで私にこんな事させるのよ……」
饗庭
「………」
饗庭
「私が好きなのは野柳博士だけなのに」