小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

少女機械人形コーパス 第一幕

INDEX|27ページ/116ページ|

次のページ前のページ
 


 同日
 午後09時15分

<背景・舞台裏(楽屋)>

ライブ終了後。

ジョエル
「あ、お疲れ様でした」
饗庭
「約束どおり来てくれたんだ〜♪アリガト、ジョエルくん」
ジョエル
「いっ、いえ。ボクの方こそ、あんな素晴らしいライブにお招き下さって……」
饗庭
「もー! 私とジョエルくんはお友達なんだから! そーゆー堅いのはナシッ」
ジョエル
「うん……」
饗庭
「ね、ね、どーだった? 私、上手に歌えれてたかな?」
ジョエル
「うん! ……すごく上手だった。その……」
饗庭
「?」
ジョエル
「……天使……みたいに……」
饗庭
「うふふ。アリガト」
饗庭
「ねぇ……ジョエルくん……」
ジョエル
「ん?」
饗庭
「ジョエルくんって、好きな女の子とか……いる?」
ジョエル
「すっ、好きな女の子……っ?」
饗庭
「そう。いる?」
ジョエル
「いっ、いない……よ……」
饗庭
「ふぅん。じゃあ、私の事好きになってくれる?」
ジョエル
「えっ?! なっ、なん……」
饗庭
「私って可愛くないかな?」
ジョエル
「そんな! ……そんな事あるワケ……ない……よ……」
饗庭
「私、ジョエルくんの事が気に入っちゃったの。だから、いつも私の事だけを考えていてほしい」
ジョエル
「いつ……も……?」
饗庭
「そう、いつも。朝も昼も夜も」
ジョエル
「…………」
饗庭
「お勉強してる時も遊ぶ時も。お風呂に入ってる時も眠る時も夢の中でも」
ジョエル
「………っ」
饗庭
「もちろん――デーケルターレに乗ってる時も」
ジョエル
「……っ!」