少女機械人形コーパス 第一幕
12月1日
午後06時28分
Cエリア居住区 2263号
<背景居住区廊下から七々原の部屋へ>
七々原
「もーすぐ始まるぜ〜〜!! くるみちゃんのライブ生放送!!」
ミリカ
「ぶぅ。アイドルにそこまで夢中になるなんて変なのっ」
二野上
「でも、くるみちゃんって本当に可愛らしいですよね。歌も上手いし」
七々原
「さすが紗香ちゃん! 分かってるよなぁ〜〜! そうなんだよ! くるみちゃんは正にパーフェクトなんだ! あぁ〜、死ぬ前に一度でいいから、生で見てみたいぜーー!」
ミリカ
「でもチケットって、すんごい競争率なんでしょ? 一生無理だと思うな」
二野上
「地底都市といえども広いですもんね。このマヌスだけでも人口は30万人程収容されてますし……。すれ違う事もかなわないって感じではありますよね」
七々原
「俺はくるみちゃんを生で見れたら、その思い出だけで一生幸せに生きていける自信がある!」
ミリカ
「…こんな兄で、妹として恥ずかしいよー」
二野上
「くすくす。あっ、始まりますよ!」
<背景・くるみのライブスチル>
七々原
「出た! くるみちゃんだ!!」
饗庭
『みんなー、今日はくるみの為に来てくれてアリガトー!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
饗庭
『会場に来られなくて、モニターの前でくるみを見てくれているみんなも本当にアリガトーー!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
七々原
「くるみちゃーーーーーん! 聞いたか?! くるみちゃん、俺にもアリガトーって言ってくれたぞ!?」
二野上
「うふふ。良かったですね」
七々原
「ああ!」
ミリカ
「……恥ずかしすぎる」
饗庭
『では、くるみの歌、聞いて下さい。一曲目は『恋は桃色☆』!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
作品名:少女機械人形コーパス 第一幕 作家名:有馬音文