少女機械人形コーパス 第一幕
七々原
「出たーー! 一曲目から恋桃! あぁ〜、やっぱりくるみちゃんは奇跡の天使だ!」
ミリカ
「もう……よくそんな事言えるよねー」
二野上
「くすくす」
ミリカ
「ごめんね、紗香ちゃん。こんなアホな兄で」
二野上
「全然。先輩はいつだって明るくて元気で……私も、先輩を見ているだけで元気になれる気がするの」
ミリカ
「確かに。いつも元気だから、こっちまでつられちゃうっていうのはあるかも」
七々原
「ミッリッカー♪」
二野上
「うふふ」
饗庭
『みんなー、聞いてくれてアリガト〜! 次の曲に行く前に、くるみからお知らせ!』
ファン
『なーにー! くるみちゃーん!』
饗庭
『いつも、くるみのチケットってすぐ売り切れちゃって……。みんなごめんね。』
七々原
「ぜぜぜぜぜ全然! 大丈夫だよ! くるみちゃん!」
ミリカ
「お兄ちゃんには言ってないよ……」
二野上
「くすくす」
饗庭
『ライブが出来るのは、年に3回だけだし……。でも、今回特別にね、一週間後にもライブが出来るの! またみんなに会えるんだよー!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
七々原
「ママママママジで?!」
饗庭
『だから、少しでも多くの人に、くるみを見に来て欲しいな☆チケットは完全な抽選になるみたいなんだけど……当たったら絶対来てね〜!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
饗庭
『応募方法は、ライブ終了後、このチャンネルで発表になりまーす!』
『ワァァァァアァァァアアアァァァッッ』
<SE・歓声>
七々原
「応募!応募するぞ!!」
二野上
「私も応募してみますね」
七々原
「ありがとう! 紗香ちゃん! 恩にきるよ!」
ミリカ
「優しいーなー、紗香ちゃんはー」
七々原
「ミリカ! お前もだぞ!」
ミリカ
「えー? なんでー。ミリカ、饗庭くるみのファンでもないのにー」
七々原
「ばかやろう、お前は俺のファンだろう!」
ミリカ
「何それー」
七々原
「中央エリアに星のスクリーン見に行きたいんだろ?」
ミリカ
「交換条件って事ー? ヤな感じぃ。」
七々原
「こういうのはギブアンドテイクって言うんだ!」
作品名:少女機械人形コーパス 第一幕 作家名:有馬音文