【過去作】私の青空2 プーチンクエスト【2000年(16歳)】
「・・・ムガル先輩!」「久しぶりだな、五十六さんよ」部屋に入ってきたドクターらしき人間は、確かに柏木ムガルに間違い無かった。「そのリモコンよく見てみろ。『リアル東京プリン』用リモコンって書いてあるだろ」「ははあ」「そのボタンを押すと頭上からプリンが落ちてきてリアルな東京プリンに変身する事が出来るんだ」「あんたろくなもん発明しないな」「まあ他にも『リアルPちゃん』リモコンもあるが、要るか?なかなか良いぞ」「・・・そんな事はどうでも良いんですけど」「ど、どうでも良い?」動揺を隠せないムガル。
「む、それよりムガル先輩がどぼしてここに?」「一応これでも医者だからな」
変態科学者だとばかり思っていた。ちなみに化学兵器『大脳新皮質のくれた水』を開発したのもムガル先輩その人です。念の為。「そ、そうだムガル先輩!西陣織さん達はどうなったんですか!?」
「大丈夫、君は崩落のショックから前後の記憶を一時的に失くしただけだ」
・・・崩落?どう言う事だ?いまいち辻褄のリンクが合わない。
「心配ない。葵ちゃんも同じここに入院してるよ」「葵ちゃんが・・・」
「それより、どうだ。目先を変えて、『セルジオ越後変身セット』でも買っていかないか?」
「・・・・・・」
四、関屋葵ノ上 「それから彼女達はどうSATに対処したのか」
それから先の事は私も覚えていない。あの時、9月5日午前10時45分。
この時刻だけはテレビで散々言ってるから間違い無い。
西陣織先輩は、あの時銃口を自分に向けていた。だが、それは敵に油断を作る為の罠。
先輩は素早く銃身の向きを変えて、『壁の方に』改造マグナム。
そして・・・人の命さえ簡単に奪うと言う悪魔の音を一度きり、鳴らした。
「葵、解った?これが、現状打破の一発」「何がですか!余計SATの人を怒らせたじゃないですか!」
「わおーぼくたちさっとだぞお怒っちゃったぞお」(実際のSATの人達の発言を要約したものです)
「まだ解らないのか?今お前達・・・アタシも含めてだけど、危機的状況にあるんだぞ」
「なにがだよぉさっとバカだからわかんないよぉねえけんちゃんトミカかえしてくれよぅ」(要約)
作品名:【過去作】私の青空2 プーチンクエスト【2000年(16歳)】 作家名:砂義出雲