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【過去作】私の青空2 プーチンクエスト【2000年(16歳)】

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「うん、そんなもんだ。よし、次のテーマ?『小林幸子の今年の衣装展望』にいってみようか」
「五十六」西陣織がブルガリア人数名と椎本を確保し、帰ってきた。「あ、はい」
「うちに侵入してきたテロリストのヤツら何人かとっ捕まえてきたから、目的とか色んな事、ゲロさせて」
五十六が答えるより早く、葵がある男を捕虜の中に見つけた。「あっ、椎本!」
「・・・葵」「あんたは本当に殺しても殺し足りないわ」「・・・済まない、葵」「・・・」
険悪な空気は消せはしない。その静寂を破るように五十六が手を叩いた。「えっと、じゃあテーマは『小林幸子の今年の衣装』です、ブルガリアの皆さんどうぞ」五十六はそっちの方が大事だった。

一方
その頃忘れられていたプーチンは自力で縄を解いてスタコラサッサ。誰一人気付かなかった。


同日午前9時15分
『ぼブルリア(略)』進入から25分後

「はいはい、書き終えましたねぇ。それでは順にフリップを上げてもらいましょう、まず葵ちゃん」
「いよっ、五十六さん名司会」「(椎本)・・・・・・」「それでは小林幸子の今年の衣装、どうぞ!」
「はい、20世紀最後の小林幸子の衣装!」
葵『クリスピートリーツでできている』
「いやあ、どうゆうことですか?」「あの、コーンフレークを全身に散りばめて」「ははあ」
「乳首とか、体の要所要所を玄米フレークで覆って」「(笑)じゃあ座布団1枚。次は西陣織さん」
「ああ、あの、今回アタシ関屋と多分にカブってしまったやも知れないんですが」
「いや、大抵こういう場合は食べ物繋がりとかが関の山です、遠慮しないでどうぞどうぞ」
「じゃあ小林幸子の衣装!」
遠山西陣織・画 《※2010年 作者註 作品トップの画像がそれです》
「西陣織さん、これは」「食パンの袋を止めるやつ」「これに」「小林幸子が入るの」
「でも」「でかいの」「・・・」「消費期限が前日に切れてるの」「解りますよその位」
「あそこから首だけ出すの」「はあ」「エリマキトカゲみたいに動くの」「もういいですから・・・! 西陣織さん、すいません。遠回し過ぎていまいちパッとした笑いに結びつかないんです」