郊外物語
真砂子はふざけてその時の自分の真似をする「あっつ、痛い、いたいって、あっつ、やめて、痛い、いたいよ。信じないだろうけど、したことないのよ」義人が一言はさむ「よくまあ御無事で」真砂子が言い放つ「我慢にがまんを重ねてきたのよ」
二人はそろって笑った。このネタで何度か今まで笑った。
笑ったので義人のものが少しゆるくなった。真砂子は左手でそれをつかむと、小陰唇をかき分けて、先端を粘膜の溝に浸した。習字の筆を使うようにして、ア行をひらがなで書いていく。う、でカチカチになり、お、とともに埋没した。
刺激しすぎないように用心しながら、もみ手するように、両太腿をすり合わせる。これだけで発射してしまうときがある。義人は回転に弱い。真砂子は、今晩は回転になぜかこだわった。毛布をベッドの端にどかすと、義人に馬乗りになった。義人は顔を左右にそむける。いやいやをしているみたいだ。しかし、薄目で真砂子の胸をうかがっていることはわかっていた。最初のときは、真砂子が痛がる振りをしながら薄目で義人をうかがった。義人は、驚愕の表情を浮かべながら真砂子の体の一点を凝視していた。笑いをこらえるのに往生した。