【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】
第三話 「こちら西陣織正義事務所」
「おーい五十六、そっち持ってくれ」「に、西陣織さん何の看板ですか?これ」「私今回の事件で考えたの。正しい事をしなきゃいけないって。『踊る』の再放送見て思ったの」「だからこの看板は」
「へっへー、西陣織正義事務所!」「正義事務所?」「庶民から金を巻き上げる為に民間警察やんの。あんたも雑用ぐらいに使ってやるわ」「What!?」「だって次郎吉さん入院中なんだもん。儲かんぜ、げへげへ。今日は祭りの日だから大いに凶悪犯罪が期待できるし。強盗殺人強姦放火魔。げへげへ」
五十六は思った。この女とデビ夫人どっちが悪いんだろう・・・。脳裏に美川がちらついた。
<私の青空3 つづく>
作品名:【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】 作家名:砂義出雲