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【黒歴史】 全速力で走る霊 【2002年(18歳)】

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7. 君を犯す夢を見た

新田さん。今日俺は君を犯す夢を見たよ。
何の感情も無く、何の躊躇いも無く、
俺はただ狂った獣のように君を犯していたんだ。
それから俺は・・・何処かの林の中に君を捨てる。
致死に至ろうが、俺には関係無いと言う気持ちで。
どう思う?軽蔑するだろう?
俺の事、怖いと思うだろう?
やっぱり、憐れみや好奇心だけで、
俺には近寄らない方が良いよ。
自制心、そんな脆い箍によってだけ
俺の理性は保たれている。
いつ欲望の鎖が引き千切れても可笑しく無い状況だ。

どうやら俺のようなクズに生きる価値など無い。
どうやら俺のような変態に愛を望む権利など無い。
俺のようなクズは何時誰かを殺しても可笑しくない。
それが例え、自分の愛した女性であったとしても。

これ以上俺を苦しめないでくれ。
俺は自分の衝動を抑えられず気が狂っちまう。
そしたら必ず君を傷付ける事になる。
そうなる前にいっそ死んでしまうか?

正しい自殺というのは、あるというのが俺の考えだ。
まあ、自分の事しか考えてない自殺は最低の行為だ。
「繰り返す日常に嫌気がさした」
「借金を返すのが面倒くさい」
お前らは、自殺する権利すら無い。

しかし、
俺のようなクズが自殺する事は間違いだとは思わない。
何故なら、このままの精神状態で大人になったら、
俺はかなり高い確率で犯罪者になるだろう。
殺人か、強姦か。
心は今にも闇に飲み込まれようとしている。
俺のようなクズが尊い誰かの人生を終わらせてしまう、
そんなことが許されていいのだろうか?良いはずは無い。

地球全体の利益として、
俺は今ここで死んだほうがベストだということも
言えるのではないか?

世の中に迷惑かけ過ぎるクズなので・・・
自主死刑。

危ねぇ・・・自殺を肯定しようとしている。

考えるな・・・これ以上考えるな・・・・
逃げろ。逃げろ。逃げろ。全速力で逃げろ。

寝る事にした。

そう、これ以上何かを望んでしまったら、その途端、
何かを失う事になる。それはすぐに絶望に変わる。

俺は今日も夢精していた。
新田さんがあんな話をしたからだ。
罪悪感で一杯になる。

下着に付着していたそれは、
黒く渦巻いた俺の欲望を混ぜ込んだ
白濁色の溜め息のようだった。