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オレたちのバレンタインデー

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「A先生、俺を副会長に仕立て上げようとした人物の方が、かえって怪しいですよ。誰ですそれは?」
 確かに……やはり当初の見立て通り、あの問題児が犯人なのかも知れない。
「キミも知っているだろう、一学年の問題児を」
「――ええ。彼なのですか」
 返事をしなくとも、私とIの間には了解が成り立っていた。
 教室を出ると、私は改めて決心した。――あの問題児の言動には、これから気をつけねばなるまい。特にバレンタインデーまでのあと幾日かは。我が校の安定と発展を確かなものにするためには、生徒会、殊にあのような会報を出す生徒会の存在は不必要極まりないのだ。教師全員で協力し、なんとしても打ち倒さねばなるまい。