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律姫 -ritsuki-
律姫 -ritsuki-
novelistID. 8669
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君ト描ク青空ナ未来 --完結--

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☆*☆注意☆*☆
31話・32話には18歳未満のみなさんにはあまりよろしくない表現がなされています。
この2話は読み飛ばしても全然支障ないので、18歳未満の方は33話へ飛んでください!

31

落ち着いて風呂に入ることなどできるわけもなく、一人なのにしどろもどろで過ごした入浴時間。
パジャマを着て風呂場からでるとさらに心臓が高鳴った。
洗面所の鏡に映る自分の顔が赤いのは、風呂上りという理由だけではないと思う。
とりあえず、落ち着くためにリビングでペットボトルのお茶をグラスに移して飲んだ。時間は12時前。
自然と目が誠司の部屋のほうへ向かう。

未体験のことに少しの怖さは感じるけれども、嫌ではない。
少し前に唇が触れたときのことを思い出すと、体温がまた少しあがるような気がした。
髪を乾かして、支度を整える。
することがなくなると、いつもよりもゆっくりのスピードで廊下を歩いた。
ドアの前にたって、ノックをする。
トントン、という音の後に、どうぞ、と優しい声が響いた。

ドアを開けると、誠司が仕事用の机から立ち上がったところ。
「ちょうど仕事がおわったところです」
ベッドへ移動して深く腰掛ける。
その間、空流は動くことが出来なくてドアの近くに立ったまま。
「本当に嫌じゃないのなら、こっちにきてください」
そういわれて、そろそろと空流が近づいていく。
「ここに座って」
後ろから抱きしめるような形で足の間に座らせる。
抱きしめると少しだけ震えているのがわかる。
「無理はしないでいいと言ったのに」
肩から腕をやさしくさすって、なだめる。
「嫌だったら嫌だと言うのは、当然の権利ですよ」
頬に軽くキスをして、腕を放した。自分の部屋へ帰って寝てもいいという意味で。
「嫌じゃ、ないです。僕だって誠司さんと・・・その・・したいって思ってますけど・・・。どうしていいのかわからなくて、緊張・・しちゃって・・・」
そんなことを言いながら上目に見つめてくるのはきっと無意識。
「今日は全部、私に任せて」
空流が誠司の袖をギュッと握り締めた。
それが合図で誠司の手が動き出す。
「後悔してもしりませんよ?」
答えを待たないうちに器用にボタンを外していく。
耳に、首筋にキスをしながらも手は止まらずに、下着の中へと入ってきた。
誠司の手がそれを優しく掴んで撫でるように手を動かす。
「・・・っ・あ・・・ん・・・」
反対の手が体を這って、胸の突起に触れた。空流の口からまた短い嬌声が漏れる。
「ここも感じますか?」
ちょっと意地悪に誠司が問いかけると、そんな恥ずかしいことを言うなとばかりに空流が上目に睨む。
けれども快感に潤んだ瞳でそんなことをされても余計に誠司の熱を煽るだけ。
「もっと感じて。全部を見せて」
下着ごとズボンが床に落とされて、ボタンが外れきった上はベッドに落ちた。
誠司の手が動きを増して、空流のことを絶頂へと追い詰める。
快感に鳴らされていない体はすぐに熱くなっていく。
「・・・せい、し・・・さんっ・・・もおっ・・・」
「イっていいですよ」
誠司の右手が、限界を訴えるそれを強く掴んだ。
「・・・あっ・・っ・・!!」
誠司の手の中に白濁の液が残る。
「・・はぁっ・・・」
ぐったりと空流が体重を誠司に預けるが、その顔はとても色っぽいと誠司は思う。
空流のこんな顔をみることが出来ているのは自分だけであることにちょっとした優越感すら感じる。
「誠司さん・・・?」
まだ余韻から抜けきっていないような声。
大人気なくその声に誘われて、唇にキスをした。
前にしたような触れるだけのキスではなく、深く口内を侵食する。
「・・・っん・・・」
誠司に舌を吸われ、口の中を動き回られるのに驚いて呼吸の仕方すらも忘れてしまう。
「・・・はぁっ・・・・」
唇が離されたときには息が切れていた。
「今日はここまでにしておきますか」
快感に慣れてない体はたった一度の射精だけでまだ震えている。
誠司が体を離そうとしたけれども空流の手がシャツを掴んだ。
「空流?」
「・・・ここまで、じゃなくて・・・いい・・」
「え?」
「誠司さんも・・・」
気持ちよくなってほしい、という言葉は発せられないけれども、上目で見つめられてそんなことを言われては、我慢の限界。
「同性でするとき、どうするのか、きいたことくらいはあるから・・・」
「いいんですか?かなり痛い思いをしますよ」
恥ずかしげに目をそらして頷く空流をもう一度抱きしめてから姿勢を変えた。