【完結】紅ノ姫君-アカノヒメギミ-
REDs
眼に見える色は無限大だ。
ただ少しの違いで、それらが限りなく果てしなく似ていても、それは違う色になる。全く同じ品物でも、日の当たりで色が少しでも褪せていたらそれは異なる色だ。恐らく世界には、それと同じ色は存在しないと言ってもいい。
だが人間の色は?十人十色というが、十人に十の色というのは少なすぎる。
十人の人間の色は、その数十以上ある。
地球に六十億の人間がいるのなら、その色は六十億を越えている。
作品名:【完結】紅ノ姫君-アカノヒメギミ- 作家名:疲れた