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司令官は名古屋嬢 第1話 『中京都軍』

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 山口がそう言った後は2人とも沈黙し、それからしばらくして、彼は何も言わずに店から出ていった。勘定は幸いなことに、彼が持ってくれたようだ。

 山口が喫茶店から出てすぐ、上社と守山が大須のもとへと駆け寄ってきた。
「何か山口にひどいことを言われたんですか?」
真っ先に守山が心配そうな表情で大須に聞いた。
「……何でもないわ。ただの世間話だから」
大須は笑みを浮かべてそう言ったが、それが「作り笑い」であることは、上社や守山はすぐにわかったので、二人は疑う目つきをした。それに気づいた大須は、
「……はいはい、そんな目つきをしない! ほら、本部に行くよ!」
大須は上社と守山を押すようにしながら喫茶店を出た。

 3人が喫茶店を出て、車に向かって歩いていると、中京都軍仕様の軍用トラックが前方から近づいてきた。
「おーい!!!」
トラックから大声をかけられ、トラックの助手席から男の顔が出てきた。
「ああ、東山中尉。何か手に入った?」
その顔を見て大須は言った。
 トラックの助手席に座っていたのは、同じ中京都軍の東山中尉であった。東山は、ノッポでメガネをかけていて、頭が良さそうな風貌だ。年齢は老けて見えるが、16歳で上社と同じ高校の同級生であった。
「このトラックに乗っているのはガラクタばかりですけどね。山口たちが鹵獲したロボットをもらえるかもしれないです」
「……どんなロボットなの?」
「……それが、そのロボットは思考回路がイカれているらしく、危険では無いものの、うまく制御するのが難しいらしいです」
「……そう」
「まぁ、そのロボットを分解すれば、まだ使えるパーツが手に入るでしょう。」
「分解するのは完全に壊れてからにしなさいよ!」
「え? ……わかりましたよ」
大須は東山を睨んでいた。東山は仕方が無いなという表情になり、
「それじゃ、後で本部に寄りますから……」
そう言うと、その場から走り去った。