男女平等地獄絵図
やった…
阿弥陀様に認めて貰えた!!
(これで…)
これでやっと奏に会える。
「ヤマっ…」
ヤマはにこっと微笑む。
どうみても男の人じゃないか。
なんで気付かなかったんだろう?
いや、ヤマは髪長いし女の人に姿を変えていたんだから仕方ないけど…。
(でもさ…)
何だか嬉しいんだ。
「まずは鏡で様子を見てみるか?」
「いやっ…ヘタに緊張しちゃうからいい。ただ…」
「ただ?」
私は生まれて初めて『上目使い』というものをしてみた。
だって私は腐っても閻魔だもの。
「ヤマにお願いがあるんだ。」