大魔王ハルカ(旧)
ハルカはかなり控えめに言ったのだが、返って来た声はうねる波のようだった。やっぱ恐い。
ぶるぶるとハルカは激しい悪寒に襲われ、毛が全て立ってしまった。
「アインさん、案内はもういいですから、どこかでゆっくり休みたいんですけど?」
「申し訳ありません、気づきませんでした。ですが、あと一箇所だけご案内させていただきたい場所がありますので……」
最後に案内したい居場所。個室のドアの前には『教祖』というプレートが掲げれていた。
部屋の中に入った一同を出迎えたのは、あの人だった。
作品名:大魔王ハルカ(旧) 作家名:秋月あきら(秋月瑛)