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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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大魔王ハルカ(旧)

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 エルザは家を出て行く時、口元を少し歪めてバタンとドアを閉めて行ってしまった。
 エルザの出て行った室内は未だ緊迫した空気が流れていた。元凶はもちろんカーシャ。そのカーシャは、ゆっくりとルーファスとハルカの方を鋭い目つきで振り向いた。
「言うなよ絶対。私が捕まった時は、どうなるかわかるな?(あ〜んなことやこ〜んなことに加えて、そ〜んなこともするぞ……ふふ)」
 ルーファスは首を横に振っているんだか、ぶるぶる震えているんだかわからないような動きをして、首をコクコクと何度も立てに振った。もう声すら出ないほどに怯えきっている。
「ハルカもだぞ!(もし何か言ったら、ミミズの中にマナを移してやるからな……ふふ、楽しみ)」
 ハルカの毛は全て逆立ち、身体がブルっと大きく震えた。
「わ、私はネコだから……人間の言葉しゃべれないから……に、にゃ〜ん(触らぬ鬼神に祟りなし……逃げるにゃ〜ん)」
 ネコになったハルカは、猫を被ってこの場から逃げ出した。