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ファーストウッド
ファーストウッド
novelistID. 9116
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variable―ヴァリアブル― 1

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ふと壁を見ると、また紙が貼ってあった。
『               ご案内
 部屋の中央にある<ヴァリアブル>に触れ認証を完了してください 』
とりあえずあの球体が<ヴァリアブル>だということと
触ればいいということは理解できた。
しかし、得体の知れないものに触れるのはいささか抵抗がある。
いきなり高圧電流が流れたり、すごく熱かったり、爆発したり、
すごいべとべとだったりと不安がよぎる。 
 「まあ、他に方法もないし・・・」
僕は勇気を出して球に触れた。
 「・・・・・。
  ・・・・。
  ・・・。
  ・・。
  ・。
  何も起きないな・・・」
脱力しかけたそのとき、不意に頭の中に声が響いた。
 「認証完了。
  ただいまから第2適性試験へ移行します」