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ファーストウッド
ファーストウッド
novelistID. 9116
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variable―ヴァリアブル― 1

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 「ああ、現在この世界には正体不明の生物が現れていることは知っているか?」
 「いえ・・・初耳です」
 「そうか、では軽く教えておこう。
  その生物だが私たちは<クローズ>と呼んでいる。
  奴らは時間、場所、関係なく突如として現れる。
  現在世界中で奴らによる被害が多発し日毎に増加している。
  奴らの現れる理由、習性など調査が進んでいるが、
  いまだ解決の糸口は掴めないでいる状態だ。
  奴らが現れてからというもの魔物も凶暴化し今まで以上の被害が
  出ているという面もあり見過ごせない事態に陥っている」
 「はあ・・・」
話の内容にあった魔物というワードが気になるが、
ここに至るまでに黒い獣という魔物以外の何物でもないものと闘っているため、
特に驚くことも無かった。
 「詳しくは、また後々」
 「わかりました」
 「さて。では本題だが、ここ最近、
  学園近くの商店街で多発していたクローズの目撃情報だがまとめた結果、
  夕方ごろに集中していることが判明した。
  そこで、本日より放課後に学園周辺の見回りを開始しようと思う。
  何か質問は?」
 「はーい、どれぐらいの時間やるんですか?」
 「時間は特に指定はしないが、
  予定がある場合はそちらを優先してもらって構わない」
 「じゃあ、やる日にちはどうなるんすか」
 「今のところは毎日行う予定だ。
  こちらも予定がある場合はそちらを優先してもらって構わない」
 「えーっとじゃあ休日はどうなるんですか?」
 「休日も基本的には行いたいが無理にとは言わない。
  君らにも休息は必要だろうし、学業に差し支えてはまずいからな」
 「わかりましたー」
 「りょうかーい」
 「了解です」
一同に了解の言葉を返す姿を見るとばらばらのように見えても、
しっかりとまとまった集団なのだと理解できる。
こういった集団には今まで加わったことが無かったので、
この光景はとても新鮮だった。
 「他に意見はあるか?
  無いようであればさっそく見回りに出発しようと思うのだが・・・」
 「あっすいません、僕もついていっていいですか?」 
 「何を言っている当り前だろう、君が来なくてどうする」
 「そうですか?ありがとうございます」
 「すまないが、宿直室の方は見回りが終わった後でも構わないか?」
 「はい、大丈夫です」
 「よし。では各自、荷物を持って行動開始だ」