魔導装甲アレン3-逆襲の紅き煌帝-
「諜報活動とか裏工作とか、だれのお陰でナノマシンウイルスや火星からの転送とか、アダムのスケジュールを狂わせてやったと思ってるの? アタクシが細工したからに決まってるでしょう」
傲慢な声音で言ったライザにトッシュは少しうんざりした。
「ああ、それはわかったから、シスターはなんで第零メカトピアってとこにいるんだ?」
「さあ、詳しくは知らないわ。彼がセレンがそこに行けば、もしかしたらなんらかの力を借りられるかもしれないって」
「どういうことだ?」
「知らないわよ。ほらさっさと行きましょう、艦内に残っている武器とかを漁りに」
ヒールを鳴らして先を歩き出したライザが立ち止まり振り返った。
「明かりがないと先進めないでしょう、早くして」
「はいはいお姫様」
皮肉を込めて吐き捨て、舌打ちしてからトッシュはライザの後に続いた。
作品名:魔導装甲アレン3-逆襲の紅き煌帝- 作家名:秋月あきら(秋月瑛)