魔導装甲アレン3-逆襲の紅き煌帝-
ある意味、どのような経由でシュラ帝國に渡ったのかわからないが、シュラの煌帝が持つに相応しい象徴的な武器だ。
再びトッシュがルオを睨む。
「そんな危険な物、絶対おまえに返ささんからな」
「〈黒の剣〉は朕の物だ」
ザザザザ……ザザザザザ……
どこからか聞こえてきたノイズ音。
船内のスピーカーがなにかを拾っている。
《……私の名はアダム》
無言のざわめきが操縦室を包み込んだ。
それは全世界へ向けてのアダムの演説であった。
ラジオやテレビなどを含む、すべての電波をアダムはジャックしたのだ。
作品名:魔導装甲アレン3-逆襲の紅き煌帝- 作家名:秋月あきら(秋月瑛)