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君の隣独占中

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あたふたしている千秋が、ものすごくいとしい
こんな感情になったのは今日がはじめてだ
  へたああ
力がいっきにぬけた
「え?えー!?」
バカだ俺、ほんっとにバカ
16年もいっしょにいて
今きづくなんて
これから、どうしよう
どうやって、千秋に接しよう・・・


★第4話★ 届かぬ思い

「ほんとにどしたのっ?」
尚の具合が悪そうだ
「いや、別に大丈夫★」
顔をつくったことがすぐにわかった
16年もいっしょだから・・・
私が、でーとするって聞いて
尚はどうおもったのだろう
 嫉妬した?んなわけないか・・・
だって、私と尚はただの幼馴染
でも、もし尚がでーとするってなったら私は嫉妬するよ?
ねえ?どう思ってるの?尚・・・
その私の思いがつたわったのか
 尚が口を開いた
「楽しんでこいよ?」
・・・え?
尚は、嫉妬なんかこれっぽっちもしていない
・・・
尚の目はかなしそうだ
意地になり私も
「うん★たのしんでくる・・・ね」
流れ出そうな涙を我慢した
「じゃあ、俺、帰るわ」
まって・・・
 今なら好きって言える
なのになんで私は意地になったんだろう。
なんでもっと正直になれなかったんだろう。
  がちゃ
ほんとに出て行った
「うわああんっ」
我慢していた涙がじゃぐちをひねったように流れ出す
バカ、私のバカ
届きそうで届かない私の好き
16年も、心に秘めた思い
なぜ?いえないの?
なぜ?意地になった?
お願い・・・届いて・・・
私の好き


★第5話★ Sunday デート当日

待ち合わせは、遊園地
「はょー、千秋ーっ」
ハイテンションの音色
いつもどおりのゆっちゃん
そして、なぜかおしゃれしてる私
「かわいーじゃん?」
「ありがと」
なんでおしゃれなんかしてんの・・・私
「おーい!待ったあ?」
「ううん!ちょーど今きたばっかb」
よかった・・・音色がいて
もし、2人ならすっごくきまずかったと思う
「かわいいね?」
健くんがいう
「ありがと」
もっと、気の利いたこと言えばよかったかな?
健くんもかっこいいね?とか
健くんのやさしい目が、私を和ませる
バカな尚はほっといて
今日は楽しもう
そう思った

尚のことなんか忘れてやる!

「なあ、尚ー」
「しぃーっ、うっせーよ」
「なんで、すとーかー?」
「拓哉うっせー、ばれるだろ!」
今、俺は千秋をストーキング中・・・
作品名:君の隣独占中 作家名:紫音★