They go on each way.
自分の娘ながら親バカだと言われるかもしれないけれど、その仕草は可愛かった。
「ありがとう」
言いながら自分がにやついているのが分かる。
これは果たして瑞希と結婚することに対してなのだろうか、それを自分の娘から祝福されることに対してなのだろうか。
それとも。娘がこうも可愛くなったことに対してなのだろうか。
そのいずれであったとしても。それ以外の何かであったとしても。
この状況が幸せでないはずがなかった。
作品名:They go on each way. 作家名:高良 七