わが家の怪
《雑談》
毎度のことながら、霊的なモノに出会うと、そのあとでどっと疲れる。
そんなモノに遭遇しても、いいことなどちっともない。
できれば関わり合いになりたくない。
中途半端な霊感など持ち合わせていてもなんの役にも立たない。
見えない、なにも感じない。と言う人がうらやましい。
そんなことには拘わらない方が、ずっと精神衛生上健全なのだから。
血縁者で一番霊感が強いのは、姉の子。つまり姪だ。
彼女はすでに発表した拙作「見える」のモデルになった女の子。
実際におもしろ半分に四時婆を見に行ってから、霊が見えるようになってしまったという。
おもしろ半分にかかわるなといういい例だ。
とはいえ、わたしも人のことは言えないが……(^^;)
それですんだのが幸いだと思う。とりつかれでもしたら大変なことになっていただろう。
ところで、霊が見えたり、感じたりするといっても、人によって様々だ。
いってみれば「波長のあう霊がいる」ということだろうか。
わたしと姪、そしてイケメンの話の中に出てきたAちゃんは、波長が同じらしく、同じモノが見える。
けれど、知り合いの娘さんはちょっとちがう。
学校の下を通る歩道トンネルがあるのだが、その娘さんはそこを通るたびに、上から人がのぞいているのが見えるという。
ところが同じ場所に行っても、わたしや姪にはそれは感じない。どうやらそこにいる霊と、わたしや姪とは波長が合わないということなのだろう。
いずれにしても、そんなモノには関わり合いにならない方がいい。