小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
早稲田文芸会
早稲田文芸会
novelistID. 7568
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

二番ホームから電車が発車いたします(かわの)

INDEX|5ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

白は真昼の光の果て、黒は真っ直ぐな光の淵、見える景色は全てが愛を背景に薄く、伸びる高層ビル群はもたげる首、藍色は真下の後ろめたさの陰、太陽は一秒間に二度瞬く、詩、視界、視界は麻痺、狭まる空からは雪のような砂、黄色は真実味のない誇りで霞む地面、散らばる傘はジェリービーンズ、落とすものはない、落ちるものはある、はためく襟には飛行機のピンバッチが、三角の鼻の向こうには六角鉛筆の頂上、笑う八重歯は尖り輝く、隣の彼は言うだろう、十五秒後に言うだろう、それにしても吉村のアンカーはないよなあ、こんなに元気なのだから歌を歌いたい、出会いをけなし別れをたたえるあの歌を歌いたい、聴いてくれた人達はきっと死んでしまえと言ってくれるだろうから。