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がけっぷち生徒会

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「体育祭での会長の挨拶での体育祭にまつわる小話はとてもつまらなかったです。これからはああいったお話は止めていただけるとありがたいです。 3年A組一同より」
「……」
「会長の公約の1つのマーボーラーメンを学食に導入実現おめでとうございます。ただこれを喜んでいるのは会長だけですよ。うぬぼれるな。  ラーメン大好きもじゃもじゃより」
「……」
「おい! もっとやる気が満ち溢れるようなコメントは無いのか! お前わざとこういうコメントを選んで読んでるだろ!」
「いえ。適当に選んだだけですが、あまりにも批判のコメントが多くていいコメントを探すのが難しいので」
「そんなことはないはずだ。少なくても1割以上は私の意見に賛成してくれる者がいるのだから無いはずはない」
「そうですね。……。ああ。ありました」
「そうだろう。そうだろう。さあ。読みたまえ」
「かいちょうさんはとてもすばらしいおかたです。いっしょうついていきます。 えさえさより。これは書記の江佐エサ子さんですね」
「もういい。後でコメントの一覧をプリントアウトして提出してくれ……。」

俺は椅子に座って生徒会室から見える景色を見ながら考え込んでいた。

「何を思い悩んでいるんだい?」

今一番聞きたくない声が聞こえた。振り返ると茶髪の一見すると美少年のような男が立っていた。千上真布留(ちがみまぶる)通称マーブルだ。この生徒会の副会長で自分のことをかっこいいと思い込んでいるナルシスト野郎だ。

「君には関係ないことだ。黙っていてくれ」

マーブルは長い前髪を掻き分けると自分の顎に手をあてて聞いてきた。

「そんなことだからあなたの支持率は下がる一方なんですよ。大衆は飽きやすいものです。今のあなたには生徒は何も期待してはいませんよ。早々に会長を引いたほうが身のためです」

「いいからどこかへ行け。今はお前の相手などしていられない」

俺は再び外の景色へと目をやった。野球部がサッカーの練習をしているようだった。分からないものだな。この世の中は。

「まあいいでしょう。どうせあなたは今月までです。後は私、千上真布留にお任せください」

そう言うとマーブルは生徒会室から出て行った。部屋には来栖君のキーボードの音と外の野球部のサッカーの練習の掛け声で満たされていた。

「かいちょーさん。かいちょーさん」
作品名:がけっぷち生徒会 作家名:kaji