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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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マ界少年ユーリ!

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「実は……アタシのお父様は偉大な魔導士なのですが、その父が病で床に伏せていまして、もう長くないらしいんです」
「それは……お気の毒に(そんな辛いことを背負っていたなんて)」
「それでお父様はアタシにも偉大な魔導士になって欲しいと……アタシ、だから絶対に立派な魔導士にならなきゃいけないんです。ノースでも名高いクラウス魔導学院を卒業したら、きっとお父様も喜んでくれるはずなんです!(まあ、全部ウソだけど)」
 ウソかよ!
 ユーリの熱演にまんまとルーファスは騙された。しかも、感動してグルグル眼鏡の奥で涙を流している。
「わかった、どうにかするよ。本当は簡単に編入できないけど、きっとカーシャならどうにかしてくれるよ。さあ、行こう!」
 ルーファスはユーリの腕を無理やり引っ張って歩き出した。
 作戦の第一段階は成功したのだが、ユーリはとっても不安をだった。
「(カーシャって、さっきあったオバさんだよね……ルーファスと再会したときには、いつの間にか姿消してたし。あんまり信用できない)」
 それでもとりあえず行くしかなかった。