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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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続・おしゃべりさんのひとり言/やっぱりひとり言が止めらない

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その101 盗作疑惑



恋愛もののドラマなんか昔からほとんど見ないのに、この分野の小説を書くのが好きになっている自分が不思議。
書くのに慣れていなかった頃は、実話を基に書くことで、時系列や人間関係の妙をスムーズに表現できていたのです。
そこから、フィクションも交えながら新作を書くうちに、物語の組み立てのコツを掴んだって言うか、慣れたって言うべきか。
そして空想物語の王道『SF作品』にまで挑戦できるようになりました。
SFという分野についても、僕はそれほど興味があった訳ではないのですが、よくよく考えてみると(今までいろんなアニメや映画を見ているな)と思いました。
自分で書いてみようと思い立って、書き始めたのが『LK』というタイトルの三部作です。スピンオフ作品も書きました。
第一作目から、今までの人生で得た専門知識や、係わった業界の専門用語を用いながら、自分が扱った精密機械や産業ロボット、はたまた関係施設の名称をアレンジして使用したりして、結果、僕自身の思い入れある作品に仕上がっています。
SFとして描ける世界には、制限が無いと思います。
なんでもありで、そういう事にしてしまえばいいんです。フィクションですからね。
現代小説の設定を何でもありにしてしまえば、ファンタジーになってしまいます。
それでもOKですけど、リアリティを追求するような臨場感ある小説に、魔法や奇跡はズルイですよね。

ズルイって言えば、他からネタをパクるのもダメですよね。
二次創作については、それを読みたい読者のニーズってのがありますので、それはそれで一分野を獲得しています。
僕は、所謂『盗作』については、絶対NGだと思うんですが、次のようなことがありまして、困惑で消沈しています。

僕は以前、自身の『LKシリーズ』のスピンオフから出来た短編シリーズで、『身勝手なコンピューター』という三部作を書きました。
一作目から三作目までの構想を練って、一見バラバラなエピソードを細かな部分に関連性を持たせて、時代毎の歴史観のある作風にしたかったのですが、その内のニ作目に、あろうことか盗作疑惑が・・・

『#2 身勝手なコンピューター セルフセンス』のあらすじ
主人公ドクター・カズは某大企業から、コンピューターに記憶を保存する技術の開発を任され、秘密の研究施設に隔離されて、一人研究に没頭していた。
アシスタントロボットを利用し、その知的レベルの向上に苦慮している中、雇い主の役員から、早急な研究成果の提出を求められる。
しかし、カズはすでに研究を完成させており、密かに別の企みを持っていた。
それは、一作目から登場する『飛鳥山コンピューター』に保存されていた謎のデータが、カズの亡き母親が大学時代に師事し、その後行方不明になった、飛鳥山教授自身の記憶であることを突き止めていたのだ。
どうやって教授は記憶を保存できたのか分からないが、カズはそのコンピューター内の教授との会話を可能にした。
そしてカズの母親もまた自身の研究から、亡くなる前に自分の記憶のデータ化に成功しており、カズはそのデータを復元することで母親との再会を果たそうとしている。
カズは、飛鳥山教授の知恵を借りながら、教授の記憶を新型ロボットにインストールして、極秘に持ち出す計画だったのだ。

僕は最近、『NETFLIX』を解約しまして、『Amazon Prime Video』に切り替えたのですが、いくつかの映画やアニメを見ていると、『アーカイヴ』というSF映画を見付けました。
何気なしに視聴してみると、映画の雰囲気がちょっと僕の『#2 身勝手なコンピューター』に似ています。
隔離された研究施設という設定そのものが同じです。主人公はアメリカ人ですが、その施設の場所は山梨県でした。僕の小説では北海道です。
しかも知能が発達しないロボットも出てきます。これも似ています。アニメが好きでアメリカの古いアニメを見せていましたが、僕の作品では『ド〇えもん』を見せると喜んでいます。
その映画の主人公は、事故で亡くなった奥さんの記憶をデータバンクに保存していますが、それには保存期限があり、期限までに開発している新型ロボットに奥さんの記憶をインストールしようと企んでいたのです。これも僕のと一緒。
その計画のために新型ロボットを製造していることを知った知能の低いロボットは、自分はお払い箱になると誤解して自殺してしまいます。これと全く同じことを僕も書いていました。

僕は映画を見続けるうちに、イライラ、ソワソワしてきました。
(まさか、僕のノベリスト.JPの投稿作品がパクられた?)そんな気がしてなりません。
相手はハリウッド映画ですよ。まさかそんなことないでしょう? いや、どうだか。
その映画のオチは、記憶データの保存期限が来て削除されたのは、奥さんではなく、データバンクの中で奮闘していた主人公の方でした。
つまり死んでいたのは主人公だったというもので、このオチまで一緒です。
僕はエンドロールを隅々まで見ました。まさか僕の名前は出てないだろうけど、ノベリスト.JPが関与していないか?
そんな証拠はどこにも見付けられませんでした。
じゃ、制作時期はどっちが先なんだ?
映画の公開時期は、僕の小説の投稿時期とほぼ同じでした。という事は映画がパクったんじゃないですよね。
いつ頃から映画制作が始まったのか知りませんが、その頃に僕の作品は世に出ていませんもの。ましてや原作があるとすれば、それはもっと前でしょうし。

と、いう事はですよ。
僕の小説の方に、盗作疑惑がかかるじゃないですか?
僕も公開してすぐの映画を参考に、全く同じストーリーで書くようなことはしません。そんなことしたら盗作バレバレですし。

なんでこんなことになったのか、執筆当時のことをよ~く思い出してみました。
投稿ページのコメント欄に、僕自身がこの小説を書こうとして、他で似たようなストーリーを見付けたので、「已むやむ設定を変えた」というコメントを投稿しています。
これは、その映画のことじゃないんです。別の映画で、「宇宙船の中にいると思っていた主人公が、実は地球上の研究施設内で隔離実験されていた」っていう映画を見たので、これと似た設定で書くのをあきらめた経緯があったんです。
だから僕は、その宇宙船の構想を三作目で書き直しています。
つまり、ニ作目のストーリーと『アーカイヴ』という映画の設定の被りは、全編を通してまったくの偶然です。恐ろしいほどの。

現代のインターネットの情報流通は、僕の想像では追い付かないレベルで発展し、投稿した情報が一瞬で全世界に拡散する可能性を持っています。
なんの注目もされていない僕が発信しても、人為的に拡散されるような可能性は低いですが、昨今話題のデータ生成型のAIになると話が変わります。
ネットへの投稿者本人に何の断りもなく、勝手にそのデータを活用されてしまうっていうから、僕もそんな被害に遭ったのかって、疑ってしまいました。