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端数報告7

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言えば友達を失う言葉


 
2021年1月の話はまだ続く。前回は7日に東京で〈2447〉の数字が出た時、テレビで話した〈専門家〉はみんな口を揃えたように、「明日は四千になるだろう」なんて言ったと書きましたね。
 
これも皆さんの誰もがおぼろにでも憶えてるんじゃないでしょうか。しかし、翌8日に政府が発表した数字は1500くらいであった。
 
それで学者先生達がなんと言ったかといえば、きのうの予想はなかったことにした顔で、
 
「緊急事態宣言が出たのでコロナが拡大をやめたのでしょう。あしたはもっと下がることが考えられます。けれども逆に上がることも考えられます」
 
なんていう具合。これも皆さんの誰もがきっとおぼろにでも憶えてるんじゃないでしょうか。
 
そもそもコロナ報道を通してずっと、学者どもの言うことがこんな調子でなかったことが一度もない。[東京の日の感染者数]はその後に1400、1300と数を落としていくことになる。おれは当時にこのブログに、
 
画像:2021年1月のグラフ
 
こんな画を作って出して見せたが、紫の線のような感じだ。不自然の極みとしか言いようがない。
 
なんで宣言が出たからって、一日でグンと上がったものが一日でまた下がると言うのか。コロナに耳があり日本語が聞いてわかるとでも思ってるのか。宣言なんてただ「宣言を出します」と口で言うだけなのに。
 
そんなもんがなんでウイルスに影響するんだ? 減るにしたって上の青い線のようなのを描きそうなもんだ。対して紫は不自然過ぎる。
 
てわけで、答はひとつだろう。本当は拡大でなく減っていたのだ――とこの時は考えた。政府は前年11月までは東京で日に四千くらいを検査してたが12月に五千、五千五百、六千と態勢を上げることで感染がうなぎ登りになるように見せた。さらに年末に《10日後に緊急事態宣言を出すと予告し、それに伴い検査態勢のさらなる強化を》とやることで首相の管や都知事の小池にカネを出させて1万人の都民を検査し、翌日に1万2千、その翌日に1万5千なんて具合に増やしていくようにした。
 
それでますますうなぎ登りになったように見せかけられる。そのうえで1月7日に、前日の1.5倍を検査したのだ。だがそんなのできるのは一日限りであったため、翌8日には6日と同じ数字に戻る。
 
そしてほんとは減っているのでその後は数が下がっていく――そう考えれば紫の線がなぜこのようなものになるかに説明がつくというもんでしょう。と、そんなことをこの当時、おれはこのブログに書いてた。
 
そして政府がなぜこんなことやるかと言えば、それはトップにいるのが、
 
画像:シン・ゴジララストシーン アフェリエイト:シン・ゴジラ
 
こんなやつだからであり、〈禍〉を演出することで自分が世界を救ったように後で社会に見せかけるため。スターリンや金日成(キムイルソン)と同じであり、麻原彰晃と同じであるため、地下鉄サリン前日までのエリートがみんなオウムを信じたようにコロナが信じられている。
 
画像:シン・ゴジラ3人の学者 アフェリエイト:シン・ゴジラ
 
そして学者なんていうのはこういうもんなんだからハルマゲドンを信じ込むのは当たり前、というわけなのだ。マスゴミや木っ端政治家がこれに騙されるために社会が恐怖に支配される。〈監獄実験の看守役〉にまわった者らが棒をふりかざすのを、〈囚人役〉の一般市民は何か変だと思いながらも従うしかない状況。
 
それが生まれてしまうわけだがおれはもちろんこれも当時のブログに書いてた。この21年1、2月に日本でもそこそこの死者が出たが、そのほとんどが夜も窓開けて生活し冷たい水でジャブジャブと時間をかけて肘まで洗っていた者だろう。それで体を冷やすことで、ただの風邪であるコロナにやられた。
 
換気や手洗いも結構だが、やり過ぎは[年寄りの冷や水]となるのだ。本来、冬はコタツにあたってミカンでも食べているのが正しい。
 
とね。そんな当たり前のことが、恐怖に支配された社会で忘れられることになる。しかしながら実のところ、それをやった者は少ない。
 
「2447」と聞いたところで一般人の大半は、窓を開けもしなかった。志村けんが死んだ日こそ店から米が消えたけれども、それ以降は何があろうと買い込みになど走らなかったし、マスクをするのもウイルスが怖いからじゃなくコロナが[わかる]人間達が怖いからだ。
 
〈監獄実験の看守役〉。コロナがわかっている顔をして【感染拡大防止の観点】なんて言葉を振りかざす。そうして「あれはやってよい。これはやっちゃダメ」と決めて押しつけてくるが、なんでこいつに従わなければいけないのかわからない。
 
だが従わなかったら、何をされるかわからない。〈看守役〉の立場を楽しんでいることが目つきや口の利き方でわかる。おれも免許の更新で警察署に行った時そこのマッポに高圧的に「コロナウイルス感染の拡大防止拡大防止」と言われ通しでだからその時、
 
 
 
   「爆弾でも投げ込んでやりてえ」
 
 
 
と思ったが、おれが前回に書いたことは必ずしも正しくなかろう。普通の人は〈監獄実験の看守役〉になったとしてもあのマッポどもや、
 
画像:第10話の古代 アフェリエイト:宇宙戦艦ヤマト
 
こいつのように〈怪物〉となってそれを楽しんだりはしない。20人にひとりくらいの割でこいつのようなやつがいて、勝手にリーダーになってしまい場を支配するため手に負えぬ状況に至る。
 
おそらくそういうもんだろう。【感染拡大防止の観点】。それは蛇に騙されて知恵の実を食べたアダムが使う言葉であり、「ハイル・ヒトラー」や「天皇陛下万歳」と同じものだ。それを言う人間に言われた相手は逆らえない。
 
〈監獄実験の看守役〉になれてしまう言葉であり、誰でもそれが言えるために、あらゆる場所で古代進のような者らが勝手に〈〇長代理〉を名乗って組織やまわりの人間を支配し、いいかげんなルールを定めて《俺の決定が絶対》とした。
 
そしてそれを楽しんだわけだが、しかしほとんどの人間は、〈囚人役〉に甘んじる道を選んだ。なぜか。それがおれにはわかる。
 
独裁に与せば友達を失くすとわかるからだ。脅し文句を使って人を従わすことをやれば、やられた相手はそれを忘れるわけがないからもう友達でいられなくなる。そこまでいかず済んだとしても「実はあいつの本性は」と後々まで思われてしまうことになる。
 
「感染拡大防止の観点」と人に言われて逆らえない時ものすごくイヤな気分がするからそうとわかるのだ。そうでしょ皆さん。〈実験の看守役〉となったとしても普通の人はその役をあまり楽しんだりしない。「マスクを着けろ。消毒しろ」と言わねばならない状況になっても、役目だからしょうがなく言う。《これを言って友達を失くすことにならないか》と心の中で怯えながら。
 
あなたがそんな人だとしたら、あなたは心正しい人です。ほとんどの日本人がそうだったのを、おれは同じ日本人として誇りに思います。
 
対してコロナがわかった顔をしたやつは蛇だ。蛇になんかなるくらいならカエルの方がマシだろう。別にマングースになることが、正しいというわけでもないから。
 
作品名:端数報告7 作家名:島田信之