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人生の織物

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掴みどころのない不安 その1


この数日なんとなく不安なきもちが胸の中を行ったり来たりしている。これまでそんなとき、思い当たることはないかひとつひとつ思い出すことにしていた。

すぐそこに迫っている白内障の手術のことかとは思うが、どうもそれだけではないような気がする。なんだろう?このところ娘が子供の反抗がひどいとか自立していなくていらいらするとか、毎日のようにメールしてきた。それも昨日は一件落着したらしく夕食は外に出てたらふく中華を食べたとも言ってきた。

人って、何か大変なことが降りかかってきたときは不安などと生易しい心境にはならないものだ。私はこれまでに沢山のことが襲ってきたが、その時は不安というより目前の手立てを必死で考えて実行したものだ。

不安というのは掴みどころのないもの。よく考えれば、解決のつかないもの、そんな気がする。
もしかして生活の弛緩、精神状態の減退の症状かもしれない。こういうのがひどくなることを「うつ」というのだろうが、今うつになんかなってるどころじゃなく、頑張って手術を受け、退院後自分で色々と手当をしなければいけないのだ。

これまでは自分ひとりでやってきてしっかりしていた。ところが、ともだちが退院のとき迎えに行ってあげると言ってくれた。うれしかったけど、あのとき気が緩んだような気がする。何もかも一人でやってきた気負いのようなものが崩れそうになったのだ。

甘えとか頼るとかは人のきもちを弱くする因子でもある。


作品名:人生の織物 作家名:笹峰霧子