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端数報告2

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その場合は比率は変わらないじゃないか! 増えていないことになるが、検査数が二千人なら20パー。八千人なら5パーセントだ。わからない! 検査人数を言わないのでは率がわからん!
 
おれの脳はそうおれに言う。本当は12パーセントくらいのところをずっと前後していて、春から変わっていなかったりするんじゃないのか。しかし厚生省は、検査数を増やすことで感染が拡大しているよう見せているんじゃないのか。
 
そんな疑惑を持ちながらもわからない。こればっかりは、400人と言うなら四割なのかもしれない。厚生省の役人までもがそこまで愚かとはおれも思いたくない。
 
画像:四方修(本当?)
 
ウン本当です。だから疑惑を持ちながらも書かずにきたが、この師走に来て、発表される数字が完全にありえないものになったのを見れば真実は瞭然だ。厚生省はやっていた。少しずつ少しずつ、おれの脳にも然(しか)とわからぬように検査数を増やしてきたが、ここへ来てリミッターをとっぱらった。急にいきなり十万人を検査し始め、さらに十万一千人、十万二千、十万三千と毎日千人ずつ増やし出したのだ。
 
それをやらない限りいま報道されるような数字は出ない――あるいは、日の検査数が今も千人で変わらないのに今日は3456人、今日は3567人と大嘘発表をし始めたかだ。どちらか以外にない。おそらく春から感染者の割合は、12パーとか15パーくらいを前後しずっと変わらなかったに違いない。けれどもそれを公表したら、ただでさえ厭戦感しか持っていない民衆の中の大多数がいよいよ危機感を捨ててしまう。パニックを起こしたいのに起こしてくれない。だから見かけの数字を上げて、「感染が拡大しています、拡大しています」と嘘をついていたのだ。
 
が、ここまであからさまにやったらねえ。おれみたいなやつがいてこんなブログを書いて出してる、今でなく、来年に多くの人が読むものとして――なんて夢にも思ってないんだろうが、わかるって。厚生省がなんで急にこんなこと始めたのかと言えばひょっとして、やっぱり新たな風邪ウイルスが生まれて広がり、コロナは押され始めていたりするんじゃねえのか? 増えるどころか、減っている。13、12、11パーセントと率を下げ始めているとか。
 
今月になって死者・重症者が増えたのはたんに窓を開けてたバカが発症し、それでも窓を開け続けたゆえにこじらせてるに過ぎない。おわかりだろう。割合だ。割合を見なけりゃ数が増えているかどうかわからん。コロナの感染が本当に拡大しているのならば報道は、
 
「感染者が49.8パーセント。49.9。50。50.1……ああっ、半数を超えてしまいました!」
 
というふうに言うはずだが言ってない。厚生省の中では今、
 
「感染者が10.2パーセント。10.1。10。9.9……ああっ、一割を切ってしまった!」
 
と言って泣いちゃってるんじゃねえのか。増えてほしいのに減っている。おれが予想した通り、コロナは自然消滅を始めたところじゃないのかしらん。
 
厚生省の役人達はそれでは困る。彼らの中にも〈れいわナチ党員〉が大勢いて、山本太郎を古代進にする考えでいたに違いないのだから。それには百万に死んでもらって、コロナは実は最初から日本を標的にしていたのだという話にせねばならぬのだ。
 
それから、池上彰のファン。こいつも、
 
アフェリエイト:池上彰『コロナウイルスの終息は撲滅でなく共存』
 
これでわかるように、「ウイルスと愛し合うべきだ」なんてことをのぼせた頭で語る古代進だが、それには百万に死んでもらって、コロナは実は最初から日本を標的にしていたのだという話にせねばならぬのだ。
 
今年はエリートどもにとって、古代進になれるチャンスだった。自分達があがめる党首を古代進にするチャンスだった。それが百万を殺す前に、終息などされては困る。ましてや自然消滅など……と、そんなところだが、前回の補足だけでまた話が長くなったなあ。なかなか本当に話したい前々回の続きに行けない。というわけで今日はおしまい。よいお年を。
 
作品名:端数報告2 作家名:島田信之