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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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魔導士ルーファス(1)

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 ベッドから上半身を起こし、アインは首をかしげた。
「ローゼンクロイツ様の夢見ちゃった……えへへ」
 下校のとき、ローゼンクロイツにビシッとされて気を失ったアイン。そのまま魔導学院の医務室に運ばれ、今までずっとベッドで寝かされていたのだ。
 聖カッサンドラ修道院の宿舎では、ローゼンクロイツが頭を抱えながらベッドから起きていた。
「……気持ち悪い(ふにゃー)」
 二日目じゃないのに、二日酔いだった。
 ローゼンクロイツはしっかりと握っている拳を開いた。
 掌に乗るレインボーな木の実。それはまさしくレインボーマタタビ。ちゃ〜んと夢の世界から持ち帰ったのだ。
 でも、二日酔い。
 ひどい吐き気と頭痛に襲われながら、ローゼンクロイツは再びベッドに潜った。
「……死にそう(ふぎゃー)」
 作った顔ばっかりするローゼンクロイツが、この時ばかりは本当に死にそうな顔をしていた。
 冒険を共にしたルーファスも全身の痛みで死にそうな顔をしていた。
 ニヤニヤ嬉しそうな顔をしているのはアインひとりだった。

 第4話_空色ドレスにご用心 おしまい