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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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魔導士ルーファス(1)

INDEX|20ページ/110ページ|

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 そう、ここまで来たら誰もがお分かりだろう。昨日ビビが話した病院に出没したと言うピョンシーも、今日ローゼンクロイツが話した話も、ぜ〜んぶ正体はルーファスだったのだ。
 ちなみに改めて言うが、昨日の蜘蛛男もルーファスが正体だった。
 病院を出たところで、早足で黒衣を靡かせディーが追ってきた。
 ルーファスは気付かないフリをして逃げようとしたが、横にいたローゼンクロイツがディーと目があったために、必然的もルーファスも足を止めることになってしまった。
 ディーは紙の袋をルーファスに手渡した。
「ルーファス君、忘れ物だよ」
「忘れ物?(忘れ物なんかないと思うけど)」
 学院から病院に直行したルーファスは、特に荷物も持っていないで担ぎ込まれた。
 紙袋を受け取ったルーファスは顔を真っ赤にして袋を抱きかかえた。
 ルーファスが目を泳がせる前で、ディーは妖しく微笑んでいる。
 無表情でローゼンクロイツは尋ねる。
「どうしたんだいルーファス?(ふにふに)」
「な、なんでもないよ!」
 顔を真っ赤にしてルーファス爆走。
 ドン!
 ルーファス誰かとぶつかる!
「いった〜い!」
 尻餅をついて倒れたのはビビだった。
「ルーちゃんばかぁ!」
「ビビが私にぶつかってきたんでしょ」
「せっかく迎えに来てあげたのにぃ」
 立ち上がろうとしたビビが地面に手をつくと、その手になにか柔らかい布の感触が……?
 それはルーファスの紙袋の中身だった。ぶつかったときに飛び出したのだ。
 そして、それを見たビビの顔が見る見るうちに真っ赤になっていく。
「る、ルーちゃんのエッチ!!」
 ビビちゃんパ〜ンチ炸裂!!
 その手には思わず握ってしまった謎の布。
 ぶっ飛んだルーファスにビビはその布を投げつけた。
「もぉルーちゃんのこと知らない!」
 仰向けになっているルーファスの顔面に乗った謎の布の正体は――
ルーファスのパンツだった。
 ルーファス17の秋だった……。

 第2話_リューク国立病院の怪異 おしまい