小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

L K ゼロ 「スピンオフ」(仮題)第7話まで公開

INDEX|19ページ/28ページ|

次のページ前のページ
 

第4話解説



 この時、マダム・スーはブルーノの体を乗っ取っていた。ホログラムチャンバーに残ったふりをして、ブルーノになりすまし、まんまとホロチャンバーの外に、出てしまったというわけだ。
 後のシリーズで人類を救う大役を担う存在のマダム・スーだが、この頃の彼女の思考には偏見が多く、油断ならない存在として登場している。感情を持つアンドロイドは悪と認識させられている彼女は、この惑星アップルのアンドロイドにその片鱗がみられるか、様子をうかがっていた。
 ブルーノになりすましたマダム・スーは、ついに予想外なものを目にする。ケイに駆け寄ったエルがキスをする姿だ。SS3000型には、感情はないと信じていたマダム・スーは、この状況を非常事態だと認識した。SS3200型であるケイの感情の存在には疑いを持っていたが、これでは、その他の機種すべてのアンドロイドまで、疑わないわけにはいかなかった。さらに、その場に存在を知らされていなかったセカンドロイドが2体も現れては、それを隠し通そうとするこの星のすべてのアンドロイドが、危険分子であると考えざるを得ない。
 非力なブルーノに乗り移っていたことで、すぐに破壊的行動には出られなかったが、マダム・スーは、戦闘用バトルロイドのジェイを警戒しながら、一機ずつ着実にアンドロイドを破壊していく。
 彼女にとって計算違いだったのは、子守役の80(ハチマル)A型のピンキーが意外に強かったということだった。その中で、マダム・スー自らも苛立ちや恐怖の感情を体験して行くことになった。