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おえかきギミック

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「リ…」
まだ耳鳴りは続いていた。さらに酷くなり、耳をつねられているような痛みも出てきた。
「リリ…」
「もう!うるさい!」
私はまた声に出した。いつまでもやまない耳鳴りにイライラしてきた。
「リリス…」
「…?」
その耳鳴りが私の名前、リリスと呼ばれているように聞こえた。
「リリス!」
また私の名前が聞こえた。これは聞き間違いではない。そう確信した私はこう言った。
「誰?私を呼んでるの?」
「リリス!」
「ねぇ、誰なの?」
「さっき虹の架かっていたところを見て!」
そう言われるがままに私は噴水に虹の架かっていたところを見た。そうすると青く光る何かを見つけた。
「私だよ!」
「え…誰なの?」
「妖精よ!」
「え?」
私は耳を疑った。それと同時にその言葉も疑った。
「リリスが描いてくれたからここに来てみたの。」
「え…どうして?」
「リリスに会ってみたくなったの。」
「本当に妖精なの?耳鳴りじゃないの?」
「あ…あれね、私の悪戯。ごめんね!」
「ううん。本当に妖精なのかはわからないけど…」
「妖精の存在なんてなかなか信じてもらえないもの。仕方ないわ。」
疑いしかなかったが、こうして話している事実がそこにあった。私は妖精の存在を信じて話してみることにした。
「ねぇ、妖精さん。」
「なぁに?」
「いつもこの噴水に居るの?」
「私たち妖精は気まぐれなの…」
「じゃあ、今日はどうして?」
「リリスが私のことを描いてくれたから。会いたくなったの。」
作品名:おえかきギミック 作家名:清家詩音