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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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グレイ家の兄弟 Counterattack!

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 そうしていると、今度は頭にプロペラを着け、両手に大きめの箱を持った黒猫のぬいぐるみがG4のもとに飛んできて、着陸した。
「またぬいぐるみだ」
 ブライアンがつぶやいた。フレディが箱を開けると、中身はラグビーボールぐらいの大きさの銀製の猫の像だった。
「何だこれ、猫か?」
「銀でできてるのかな」
 フレディとジョンが口々に言うと、黒猫の目が緑色に光り、ドクター・フリックの声がした。
「ほえほえ〜、G4、末っ子から順にこの銀の猫にエレメンタルウエーブを込めてラグビーの要領でパスし、最後にライカンスロープにぶつけて倒すだす」
「よし、分かった」
 G4とドクター・フリックやりとりの中で「銀の猫」というワードを聞いたライカンスロープは、顔色を変えた。
「な、『銀の猫』だと…?」

 フレディは、箱から銀の猫を出してジョンに渡した。
「ジョン、おまえからスタートだ!全員散らばれ!」
「「「OK!!!」」」
 G4はバラバラの方向に移動した。
「行くよっ、ロジャー兄さん!」
 ジョンが銀の猫にエレメンタルウエーブを込めると、ロジャーにパスした。彼はそれをうまくキャッチした。
「よっしゃ!ちゃんと取れよ、ブライアン兄さん!」
 球技があまり得意でない次兄を心配しつつ、ロジャーはエレメンタルウエーブを込めると、ブライアンにパスした。
「よし、取った!」
 ブライアンはミスらずにキャッチし、エレメンタルウエーブを込めると、投げながら兄に言った。
「さあフレディ、決めてくれ!」
「よし来た!!」
 フレディはうなずくと、ブライアンが投げてきた銀の猫をキャッチした。彼らの一連のアクションは、まさにラグビーをしているようだった。

 フレディは銀の猫にエレメンタルウエーブを込めると、ライカンスロープに向かい合って立ち、手に持っているものを見せた。
「ホ、ホモ・サピエンス、それは…!!」
 フレディを指差して、ライカンスロープは震え出した。
「『娯楽』は終わりだ!くらえっ!!」
 グレイ家の長男は、G4のエレメンタルウエーブが込められた銀の猫を、渾身の力を振り絞ってライカンスロープに投げつけた。
「ぐはああっ…!!」
 それは見事にライカンスロープの腹を直撃した。ガルーの族長は、片膝を突いて苦しんだ。G4は目を凝らして相手の様子を伺った。
「やったか…?」
 フレディがぼそっと言うと、ライカンスロープがゆっくりと立ち上がった。それも、G4と初めて対面したときと同じ人間の姿で。彼の口周りは真っ赤な血で染まっていた。
「ハァ、ハァ、見事だ、ホモ・サピエンス…」
 そう言うと、ライカンスロープは苦しそうな声を出してうつむいたが、すぐにG4に顔を向けた。
「ガルーは滅ぶが、おまえたちはまだ滅びない…」
 彼は枯れたような声で話すと、崩れ落ちるようにその場に倒れた。そして両目を閉じると、その体は地面にのみ込まれるように消えていった。

 G4は、その様子を黙って見届けた。