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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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金曜日のアウトドア 中編その2

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 しばらく歩いていると、ヨハンの携帯が鳴った。携帯を出すと、その連絡は長男オスカーからだった。彼はすぐに電話に出た。
「もしもし、俺」
 すると、電話の向こうから、オスカーの苦しそうな呼吸が聞こえた。
「ヨハン、狼の頭のやつ…が…」
「オスカー、今どこだよ?!オスカー!」
 彼は長兄を呼んだが、応答がなかった。ヨハンの全身に震えがきた。
「オスカー……。トミー、俺たちどうすりゃいいんだ」
「残りの2人を集めて、クリストファーとオスカーを探そう。僕はヨシュアに連絡するから、ヨハンはカールに連絡して」
 トミーに言われたとおり、ヨハンは次男カールに電話をした。しかし、応答がない。トミーもすぐ上の兄に電話をしてみたが、結果はヨハンと同じであった。(それもそのはず、彼らは既に死んでいるのだから)