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案内して

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 麓の建物の明かりが見える所で、私は繋いでいた手を ほどく。

「この1本道を下れば、無事に 下山出来るから」

「あ、ありがとう。。。」

「はい、行った行った!」

 道の先と私を交互に見る哲弥の背中を、軽く叩いた。

「ただ…これだけは、約束して」

「?」

「今日の事は、誰にも言わない事」

「どうして?」

「私が、ヒトじゃないから」

「…は?!」

「決まりなの」

「も、もし…約束を破ったら?」

「─ 死んでもらうから。」

作品名:案内して 作家名:紀之介