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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「熟女アンドロイドの恋」 第二話

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「脅しはしません。お金を渡して、あなたが何を言い出してもそれは事故で気がおかしくなっていたということで済ませるという密約だったのです。だからおば様は交通事故にしておこうと再三話しをされたのです」

「叔母に取材に来た記者さんはそのことを聞いて黙っておけないと思われたのですね」

「梓さんには会わせることは出来ない。いまはそっとしておいて欲しいと言われたそうです。そして、これからは交通事故に遭って両親と弟を亡くしたと言い聞かせると言われて、記者としての勘と言いますか隠された何かがあると思ったのでしょう」

「一つ疑問があります。わたくしへ事故のことを話そうと思われた理由が今一つはっきりとしないんです。ここで聞いたとしても何かが変わるわけでもないし、なにが見つかってもすでに時効です」

「取材をした記者は内藤義男と言います。これで分かりますか?」

「ええ?内藤さんのお父さんですか?」

「はい、そうです。梓さんに会って内藤さんは心が動きました。心に秘めていた事の真相を自分では話しづらいから私に頼んできたのです」

「そうだったのですか・・・縁とは異なものですね」

梓は自分の本名である枇々木潤子(ひびきじゅんこ)を内藤はママから聞いたのだろうと考えた。さらにもしかして探し続けていたのかも知れないとも思えた。今はそちらの方が気になる事であった。

エイブラハムから飛行機事故の真相を聞いた梓は次の日、店のママに自分の名前を内藤に教えたのかを確認した。

「ママ、あのね聞きたいことがあるの。私の本名をどうして内藤さんに教えたの?」

ちょっとこわばった表情を見せていた梓にためらうことなくママは答えた。

「初めはお断りしたのよ。こういう世界では本名は名乗らないのが当たり前だからと言ってね。でも、亡くなった父親の大切な人を探していると聞かされて、あなたの名前と同じだったから嘘がつけなかったのよ。ゴメンなさいね、黙っていて」

やはり内藤は自分を探していたのだ。梓の心の中にある思いが芽生え始めていた。