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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第十九話

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「うん、いい質問だね。まず、あなたは子供が好きだと思っていますか?」

「よく解りません。小さい子供を見て可愛いとは感じますが、自分が生みたいとは思いません」

「そう、今度生まれてくる赤ちゃんはあなたにとって妹であり弟だから、きっととっても可愛いと感じられると思いますよ。生まれてすぐはお母さんも大変だから、家事とか掃除とかは手伝ってあげるのが良いと思います。一番先生がお願いできたらやって欲しいのは、出産に立ち会うことです。同じ女性としてきっと大きな感動と自分も産みたいと感じられることになると思います」

「出産に立ち会うことが出来るのですか?」

「もちろんです。家族なら誰でも今はそうしていますよ」

「何だか怖いって思います」

「そうだね。あんなところから赤ちゃんが出てこれるんだろうかって思うよね」

「痛そうです~」

「それは間違いないね。でも痛み以上に成し遂げた喜びは大きいよ。母になることが出来るってすごいことなんだよ。自分と生まれてくる赤ちゃんとはへその緒というので繋がっている。いわば分身なんだよ。自分の中に与えられた生命が細胞分裂を無数に繰り返して人間の形になる。生まれてからも成長を続けて行く。それを見届けるのもお母さんの役目なんだ。男子にはこの過程のほんの一部分しか携われない」

「お継母さんに頼んでみます。ありがとうございました」

続いて先ほど早奈枝が回収してきた質問用紙を手にした鉄男がペラペラと早見をして話しておきたいと思った内容を選んだ。

「こんな質問が来ています。付き合っている彼から求められていますが、今の歳でそういうことをしても変なことにはならないでしょうか?です。もう素敵な彼さんがいるのですね」

笑い声が聞こえた。

「学校側からするとこの質問は何ということを言っているの、となるでしょう。ここでお答えして良いものかどうか考えましたが、今日はなんと何を聞かれても答えて頂けるようにと教頭先生からお許しを戴いていますので答えます」

拍手が少し出た。

「男性の身体は射精が出来る時点で妊娠させることが可能となるので準備はOKです。女性は排卵があれば妊娠することは適いますが、身体が未完成のうちは流産しやすく産むことは困難です。しかし、ことセックスにおいてはこの例外となります」

セックスという言葉は刺激的に聞こえたのだろう。ざわつきがしばらく続いていた。