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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第十九話

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早奈枝看護士と里紗看護士の健闘で恋愛病院は繁盛していた。
開院後一年ほど経ったある日教育委員会から鉄男のところに電話があった。
新しく文科省からの要請で一部の学校で女生徒対象に性教育を実験的に行う計画に協力して欲しいとの依頼であった。

都内の私立女子校が選ばれ、新入学をしてきた全一年生を対象に視聴覚室で行われた。
保健室の養護教諭から挨拶があった。

「皆さん、今日は心療内科医であり小児科の医師でもある鉄男先生と、看護士お二人に来て頂きました。本年度の保健教育の一環として私たちの学校が選ばれ、これから女性としてそしてやがて母として成長してゆく皆さんに正しい性の知識を学んでもらえるようお願いがしてあります。お話が一通り済んだら質問を受け付けますので、しっかりと聞いてください。ではよろしくお願いします」

生徒たちの前に進み出て、鉄男が挨拶をした。

「皆さん、おはようございます。今ご紹介がありました鉄男です。本業は心療内科と小児科ですが、皆さんには一番関心が強い恋愛に関する相談も受け付ける恋愛病院の院長をしています。今日は、ここにいる二人の看護士と共に皆さんに正しい性知識と、妊娠出産のお話をしてゆきたいと思います」

生徒たちは恋愛という言葉を聞いて歓声を上げた。
やはり女子にとって一番の悩み事や関心事は恋愛と結婚であろう。

全員に配られたパンフレットの順を追って読みながら話を進めて行き、最後のページで男性の性器の構造と機能に関する話はとりわけ興味があったように見受けられた。ざわつく会場に養護教諭は静かにするように注意をした。

「本来の性教育とは実際に行ってみないと解らないという部分が多いんですね。しかし、皆さんは自己責任で始めなければいけませんので、もし分からないことがあればこの機会に質問してください。みんなの前で発言することがはばかられるのなら、今から質問を書いて看護士に渡してください。匿名で構いません。では始めます」

生徒たちは隣同士、前後ろ同士で顔を見合わせながら誰が聞くのか選んでいる様子だった。

「先生!いいですか?」

「はい、ではそちらの方どうぞ」

「新しいお母さんが妊娠していてもうすぐ子供が生まれるのですが、この先どうやって接して行けばいいのか教えてください」