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てっしゅう
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第四話

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恋愛内科で最初に受付を済ませた男性は待合室でうつむき加減で名前を呼ばれるのを待っていた。
診察室への扉が開き、里紗が名前を読んだ。

「前田様~中へお入りください」

白衣の鉄男が笑顔で対応する。

「問診票に書かれているご相談は・・・なるほど、ちょっと厄介ですね。どうして奥様にバレてしまったのですか?」

「ボクが求める回数を減らしたので怪しまれたことがきっかけだと思います」

「どのぐらいのペースで奥様とはされていたのですか?」

「こうなるまでは週に二回ですね」

「奥様は失礼ですが五十代ですよね?世間と比べて多いと思うのですが、結婚されたときからそういう頻度だったのですか?」

「いえ、四十代の終わりぐらいから求められるようになりました。子供が家に居る時間が短くなり、手もかからなくなったので開放的になったのでしょう」

「それもあるとは思いますが、閉経前になって男性ホルモンの影響が強くなったのだと思われます。人によって差はありますが、閉経後の方がよりセックスを楽しむようになったという報告もありますよ」

「そうなんですか・・・妻は回数が減って欲求不満になりボクに懐疑的になったということでしょうか?」

「浮気をしていると疑うことは大きく言うと二つのことが原因として考えられます。一つは今思われている回数が減ったということ、もう一つは内容です。今までに比べて淡白に感じられることでも自分とは違う相手と楽しんでいるからそうなるんじゃないかと疑ってしまうということです」

「先生、実際に会ったりしているわけじゃないのですが、最近あるサイトで仲良くなった女性からいろいろとそのうエッチのことを話すようになったんです。彼女が言うには、女は気持ちが通じていれば身体は二の次だと世間でいうけど、そんなことは嘘だと。ボクが奥さんを満足させてあげていないから、欲求不満になるんだと。回数も大切だけど、要はイカせてあげているかどうかなのよ、とも言われました」

「なるほど、そのサイトの女性から言われた言葉が気になってこちらに来られたということなんですね?」

「ええ、実は浮気されていると疑われていることより、そちらが気になりました」

「わかりました。こちらにいる早奈枝看護士が専門ですので、別室にてレクチャーを受けてください」

「ええ?こちらの看護士さんが・・・ですか?」

「そうです。きっと悩みは解決すると思いますよ」

前田は半信半疑で早奈枝に誘われるまま、別室、それは「恋愛小部屋」と呼ばれる部屋だった。