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「ふぅ……」
　私は息を吐くとキーボードから手を離した。
　私、騎士コロナはバーチャル世界から戻って来て本来の姿である女子高生『宮崎・茜』に戻った。
　現実でも私は同じツインテール……　ただこっちは黒髪で肩までしか無かった。
　小学生の入学時に買って貰った学習机の上に今年の春に入学祝いに勝ってもらった中古のデスクトップパソコンが置かれ、時計を見るともうすぐ１１時を回ろうとしていた。
　長時間座っていた私達は立ち上がると大きく両手を上げて背を伸ばした。
　言っても仕方ないのは分かってるけど、まだ熱のこもってるパソコンを見ると私は言った。
「また、明日ね」
　そう言うと電気を消して布団にもぐった。